去る令和4年10月10日(月)、浜離宮朝日ホールで、厚生労働省主催「通いの場全国フェスティバル」が開かれました。松戸プロジェクトの主宰者のお一人である千葉大学予防医学研究センター教授の近藤克先生が基調講演をされるとのことで、参加してきました。
この記事で紹介するのは、近藤先生のご講演の内容でなく(済みません!)、当日の企画の一つの「私のまち『通いの場』自慢コンテスト」についてです。全国に数多くある「通いの場」の中から優秀賞に輝いた団体がどんなことをしているのかを知ることは、松戸市の「元気応援くらぶ」や「通いの場」での活動に役立つことと思います。
コンテストの部門1は「ご当地体操&地域の魅力発信動画コンテスト」で次の7団体が優秀賞を受賞し、熊本県高森町が最優秀賞に輝きました。これらの団体の動画は、下のURLにアクセスすれば見ることができます。
(1) 北海道上川郡鷹栖町 あったかすリハビリ体操
(2) 福島県喜多方市熱塩加納町 熱塩加納おたがいさま広場
(3) 東京都多摩市 多摩市地域介護予防教室
(4) 愛知県名古屋市 社会福祉法人 名古屋市社会福祉協議会
(5) 兵庫県神崎郡神河町 杉ふれあいサロン
(6) 島根県浜田市 浜田弁ラジオ体操やってみょうー会
(7) 熊本県高森町 熊本県高森町
【速報】私のまちの通いの場
(https://kayoinoba.mhlw.go.jp/article/018/result.html)
部門2は「新しい通いの場アイデア&実践コンテスト」で次の4団体が優秀賞を受賞し、春日部市のふれあいウォーキングが最優秀賞に選ばれました。
(1) 北海道札幌市豊平区 夏休みだよ!したっけ みんなで集まろうかい
(2) 秋田県秋田市旭川南町 未来を耕すプロジェクト 休耕地(田)を活用した畑づくり
(3) 埼玉県春日部市 ふれあいウォーキング
(4) 佐賀県武雄市西川登町 かんころの家
(1)は、管理組合も存在しない団地での活動で、お年寄りを対象としたラジオ体操の会としてスタートしたそうです。夏休みになると「うちの子も参加できませんか?」との声かけがきっかけとなり、多世代交流の場となっているとのことでした。
(2)は、表題のとおり、休耕地を利用した活動ですが、こちらもお子さんたちの参加があって、やはり多世代交流が実現しています。
「元気応援くらぶ」も夏休みや冬休みに、ご近所の父母の方やお子さん方に声をかけると交流の輪が広げることができるかもしれませんね。
(3)は、コンビニの前の広場を活用したウォーキングの会で、参加者は健康の増進、指導者は自身の持つスキルの発揮、コンビニは売上増と三者がそれぞれ利益を得られる仕組みになっているそうです。現在は、集合場所となるコンビニ前の広場が3つほどあとそうです。
(4)は、廃校となった小学校を利用した「通いの場」で、コロナにも負けずに感染を予防しながら活動を継続したとのお話でした。
受賞した4団体のうち、3団体は、地域支援コーディネーターが主導して始まったものとのことでした。松戸プロジェクトの「元気応援くらぶ」は市民が率先して作り上げたものなので、なかなか立派だと思いました。ただ、行政主導、市民主導といったことはさておき、関係する皆さんが一生懸命で運営に携わっていることがよくわかりました。